


白旗源泉は、源頼朝が建久4年(1193)8月3日、浅間山麓で巻狩(※鹿や猪などが生息する狩場を多人数で四方から取り囲み、囲いを縮めながら獲物を追いつめて射止める大規模な狩猟)をしていた時、たまたまここに涌き出る温泉を発見し入浴したと伝えられています。 当時は「御座の湯」と称していましたが、明治30年に源氏の白旗に因んで「草津湯畑白旗源泉 美白の湯」と改称されました。

草津温泉には複数の源泉があるのですが、その中で白濁しているのはこの白旗源泉のみ。
そして白旗源泉を引湯しているのは10軒程度の宿ですが、そのなかで源泉より単独パイプ自然流下で引湯しているのは当宿「平の家」だけなのです。
単独パイプ自然流下で引湯する際に自然に温度が落ち、ちょうど良い泉温で当宿の浴槽に注がれます。つまり当宿のお風呂は、加温も加水もしていない白旗源泉そのままのお湯を楽しめるのです。


また、源泉はph値(水素イオンの濃度。7が中性、低くなれば酸性、逆はアルカリ性)が2.1と非常に酸性が強く、多くのお風呂で使用されている消毒殺菌のための塩素が必要ないとされています。
浴槽の沈殿成分をかき回せば透明度は約20cmの乳白色温泉に。程よい硫黄臭(硫化水素臭)がして、温泉ムードも満点です。効能も非常に高く万病に効くともいわれています。アトピーの方にもお勧めです。
酸性湯では市販の石鹸類は役に立ちませんので、施設に設置されている石鹸類をご使用ください。
お肌はゴシゴシ洗わなくても、温泉に浸かればその酸性効果で皮膚は清潔になります。
ちなみにシャンプーを使わなくても、温泉を頭から何回も掛けるだけで、頭皮は殺菌され十分清潔に保て、なおかつ頭皮の血行を良くするので育毛にもなるとの話もあります。
湯畑近くの白旗の湯は無料で入浴できるので混みあうことが多いのですが、同じお湯を引湯している当宿ならゆっくりのんびり気の済むまで滞在中何度でもお入りいただけます。
■浴室/男女内湯 各1ヶ所 |



源泉名 |
草津温泉(白旗源泉) |
泉 温 |
50.8℃ |
ph値 |
2.1 |
適応症 |
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、動脈硬化症、糖尿病、高血圧症 |
禁忌症 |
急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸器不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般的に病勢進行中の疾患、皮膚・粘膜の過敏な人、高齢者の皮膚乾燥症 |